色褪せないのは、音の記憶。
ふとした鼻歌
何かの作業をしている時、特におうちの家事仕事をしている時、私はよく鼻歌を歌うんですが、その歌のチョイスをよく旦那さんに笑われます。
というのも、昔子どもの頃に観たアニメの主題歌とか、童謡を歌ってることが多いんです。しかも歌詞もメロディも、振り付けも完璧で。
もう何年も前に観たものだし今は全く観ていないなのに、ふとした時に鼻歌になって出てくるなんて、相当記憶力がいいのかなー。
いやいや。私は記憶力がなくて、昔あったこととかすぐに忘れるタイプ。でも、どうして覚えているものは覚えてるんだろ?
実はメリットだらけの「音読」
そういえば、小学生の頃に暗唱した詩や、中学や高校で習った古文のフレーズを、すらすらっと今でも言える人も多いですよね。私も、暗唱した古文のフレーズ、今でも覚えています。
考えてみれば、アニメの歌も、童謡も、詩も、古文も、覚えているものって全て「声に出して」いたもの。
「声に出す(音読)」って実はすごい方法なのかも。少し気になって音読の効果などなど色々調べてみると、思っていた以上にメリットだらけなことがわかりました。しかも、勉強にも普段の生活にも気軽に取り入れられそう。
ということで、今回は、音読についてまとめてみたいと思います。
Contents
音読は「記憶力」をあげる
音読といえば、暗記を連想させる方が多いんじゃないでしょうか?何かを覚えたい時って、自然と声に出していることもありますよね。
証明された音読の効果
ある小学生を対象にした実験で、用意した単語を2分間でどれだけ覚えられるかというテストをしたところ、音読を続けた後にテストをすると、していない時よりも約20%記憶力がアップしたそうです。
また、平均年齢48歳の大人の方々に、同じようなテストを実施したところ、記憶力が10歳程度若返ったとのこと。子どもだけでなく、大人にも音読の効果がはっきりと表れているんですね。
勉強のウォーミングアップに最適
スポーツで運動前に準備体操をするように、勉強前に「音読」をしてウォーミングアップをするのがおすすめです。
ウォーミングアップとしての音読は、10分ほどでもOK。勉強のとりかかりに、まず音読をしてみてはいかがですか?
読むどんな文章でもいいのですが、おすすめは新聞記事。新聞なんて堅苦しくて嫌だなと思う方は、ニュース雑誌でも。普段使わない難しい言葉も声に出すことで理解しやすくなりますし、普段言い慣れない言葉を言うことがより頭を活性化してくれますよ。
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になるのでおすすめです。
音読で「リラックスタイム」をつくる
音読が脳を活性化させてくれる、と同時に、音読は気持ちをすーっと落ち着かせてもくれるんです。
脳がフル稼働
実は、音読をしている時、
- 文章を目で見る
- 文章を読む
- 内容を理解する
- 声に出す
- 聞こえてきた文章を理解する
と、同時に色々なことを行っています。「声に出して読む」というだけでこれだけのことをやっているなんて思いもしないですよね。
こんなたくさんのことを同時に処理するために頭が「うりゃー」とフル回転で頑張るので、脳がとても活性化され記憶力が上がるというわけです。
音読をすると起こる素敵な循環
そして、音読をして脳が活性化すると、「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンの分泌が高まるということがわかっているそうです。
脳の中でこのセロトニンが減少すると、うつ病や不眠症を発症したり、認知症が進んでしまったりするといった問題が生じ、逆にセロトニンが増加すると、気持ちが落ち着いたり、明るい気持ちになったり、自律神経が整ったりと、心や体の問題を改善してくれます。
音読をして幸せホルモン(セロトニン)がたくさん分泌されることによって体がリラックスしてよく眠れるようになるので、自然と頭がすっきりしていくわけです。
- 音読する
- 頭がフル回転する
- 幸せホルモン(セロトニン)がいっぱい出てくる
- リラックスできる
- よく眠れる
- 頭すっきり
という、なんとも素敵な循環。よく眠れて頭がすっきりすると、作業のペースが上がったり、認知症の症状を改善したり、リラックス効果をもたらしたりしてくれているわけなんですね。
リラックス効果が期待できるおすすめの音読本
音読をさらに効率的に取り入れてみよう
こんな素敵な循環を使わない手はないですよね。でも、更に効果的な使い方があるんです。
運動で効果アップ
メンタリストDaiGoさんは1ヶ月の間にものすごい量の本を読むそうなのですが、机に座って読むのではなくステッパーで運動しながら本を読むそうです。そうすることで、より効率よく本を読むことが出来るとのこと。
過去の記事でも取り上げたのですが、体を動かしながら勉強をすると効率や記憶力が上がるということは科学的にも証明されているんです。
それならば、「音読」と「運動」を組み合わせたら、記憶力がさらに上がるのは明確。
最近はこんなステッパーもあるみたいなので、手軽に取り入れられそう。これなら部屋に置いていても、違和感なく馴染みそうです。
ウォーキングしながら音読は人とぶつかってしまうかもしれなくて少し危ないので、おうちでステッパーを使って足踏みしながら音読するのが安全でよさそう。
もしステッパーがなければ、机での勉強の合間のストレッチ兼ねて、柔軟体操しながら音読もいいですね。
違う国の言葉で筋トレ
小さな子どもが言葉を習い始めるのは、まず耳で聞いてそれを真似してみるところから始まります。違う国の言葉って、やっぱり発音も違うし、使う筋肉も違う。文字を見るだけでなく、朗読を聞いて真似をしてみると、日本語を音読するのとはまた違った筋トレができますよ。
苦手でも大丈夫
本を読むのって苦手なんだよなー。ましてや、声に出すなんて恥ずかしくて。という方もいるはず。そんな方にはこの本を読んでみてほしいです。
実際、アメリカやカナダでは、R.E.A.D.(Reading Education Assistance Dog)というプログラムがあって「読書介助犬」と呼ばれるワンちゃんたちが子どもたちの音読のお手伝いをしているそう。
この本は絵本で子供向けの本だけれど、苦手でもちょっとずつ頑張れば大丈夫かも、と思わせてくれる大人も読みたい絵本のひとつです。
あとがき
難しい文章や、フレーズ、単語なんかを覚えていく作業は大変。
でも、声に出して読んだら、ちょっと楽しくなるかもしれない。それで、たくさん覚えられるようになれば、もうばんばんざいです。
小さい頃覚えた歌をふと鼻歌で歌うように、覚えたことも、ららるー、と口ずさめるようになったらいいな。
ららるー、ららるー。
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