ぽこぽこ。ずっとなでていたい感触。
活版印刷の魅力。
「活版印刷」ってご存知ですか?
触れるとぽこぽこっとした凹凸のあるあの印刷のことで、印刷したい部分が凸状に製版されており、その部分にインキを付けて紙を乗せ、上から圧力をかけることで紙にインキを転写する印刷方法です。
もともと文房具、紙もの、そして古いものが好きな私は、それが全部詰め込まれた活版印刷が大好きで、好きが高じて以前大阪の活版印刷所さんにお邪魔させていただき、色々とお話を直接伺ったりしたことも。
そんな中、東京にある活版印刷所さんである「まんまる○」さんが、素敵な本や雑貨を扱っているセレクトショップである京都一乗寺の恵文社さんにてミニフェアを開催するというツイートが流れてきたから、もう私のテンションは最高潮。
恵文社さん×活版印刷なんて、これはもう行くしかない。
まんまる○ 紙と本をたのしむ秋@京都恵文社一乗寺店
まんまる○さんは、生活を楽しくするものつくりをテーマに夫婦で営んでいらっしゃる工房です。
可愛らしい活版印刷を手掛けていらっしゃるまんまる○さんは以前からtwitterでフォローさせていただいていて、流れてくる活版印刷に「あぁ…素敵…」といつもうっとりしていました。
昨日、念願叶ってミニフェアにお邪魔することができたのでこのわくわくを忘れないうちにキロクに残していきたいと思います。
「紙と本をたのしむ秋」
今回のミニフェアのテーマは「紙と本をたのしむ秋」。
たくさんの作品が展示されていたのですが、その中でも私自身が好きだったものをピックアップしてご紹介していきたいと思います。
坂本ヒメミさんの作品と活版印刷
ブースにお邪魔してまず心惹かれたのは坂本ヒメミさんの作品。
坂本ヒメミさんは、レトロで美しいイラストを描くイラストレーターさんで、雑誌の表紙イラスト、CDジャケット等様々なところでご活躍されています。
今回のフェアで初めて作品を拝見したのですが、ひとつひとつのイラストがとても繊細で美しく、活版印刷にとても似合う作品ばかりでした。
星モチーフと活版印刷
ブースに置かれている作品の中で、印象的だったのが星モチーフものたち。
宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」をまんまる○さんが表現し、作品にしたものも置かれていたり、大きく書かれたポップも黒背景に金色のペンだったので、銀河をたくさん感じることができました。
活版印刷と金色のインクの組み合わせは個人的にとても好きなので、見ているだけでも心が豊かになった気分。
可愛くてオシャレなイラストと活版印刷
活版印刷というと、どちらかといえばシンプルなイラストが映える印象もありますが、可愛いイラストや、オシャレなイラスト、様々なタッチのイラストが活版印刷で作品になっていて、見ていてとても楽しく、活版印刷の可能性は広いのだなぁと改めてしみじみ感じました。
文字と活版印刷
活版印刷でなんと言っても好きなのが文字組み。ただ文字が並んだ印刷も、活版印刷にするだけで本当に雰囲気のある作品に仕上がります。これが醍醐味と言っても過言はないくらい。
ブースには実際に印刷に使用した版も展示してあり、インクのかすれ具合だったり、押しの感じだったりを間近で拝見することができました。
あぁ…やっぱり活版印刷素敵だなぁ。
活版印刷をたのしむ本たち
最近ショップカードなどでもよく使われるようになっている活版印刷。どういうふうにできているのか、どういうデザインがあるのか等、どんどんと知りたくなってしまいますね。
まんまる○さんのフェアが開催されていた恵文社さんは本のセレクトショップということもあり、活版印刷やその他デザインの本などもたくさん扱っていらっしゃいました。
私自身も、気になって色々と本を調べてみたのですが、おもしろそうな本が沢山。ついつい散財してしまいそうです。
あとがき
自分がデザインに関わるようになって、さらに「活版印刷、好きだなぁ、素敵だなぁ」と思うことが多くなりました。
いつか、自分の名刺も、オープンするカフェのショップカードも、活版印刷で作ってみたいな。その日を夢見て、いそいそと、日々を頑張っていきます。
まんまる○さん、恵文社さん、素敵なフェアをありがとうございました。
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